Order And Progress

アイドルを趣味とする限り、ガチ恋は避けられない。だからこそファッションライト感だけは忘れずにいたい。

「仮想ディストピア」考察

【仮想ディストピア考察】
まず結論から。この歌は「他界して、新しいアイドルにガチ恋をする歌」です。
舞台はアイドルと、ヲタがいる「現場」です。
「星」を「推し(のアイドル)」に読み替えると、一気に歌詞がガチ恋の匂いで一杯になります。

?まず歌を聞いて感じたのは、圧倒的な「スタンダードなアイドル曲の構成」
イントロでMIXが入り、Bメロで名前コール(もしくはオーイング)が入り、
落ちサビでケチャパートを作る、というベッタベタな構成。
今回のアルバムのコンセプト的に、まず引っかかったのはそこでした。

?(仮想ディストピアのイントロ)
デデデデデデデ
デデデデデデデ
デデデデデデデ
\ジャージャー!/

冒頭のヴィーンヴィーンの直後に高速も入るし、
1番終わりと最後にもスタンダードが入る。
こんなに打てる曲は今までにあっただろうか?という違和感。狙ってる?

?「ひとつぶの汗がきらめいて落ちる」、
「光れ光れ きみのいる場所」、
「きっとおんなじ場所で会えるね」という言葉を取ると、正に舞台は魂のチャーチ(教会)である、アイドル現場だろう。

ここでヲタはアイドルの煌めきに惹かれ、一瞬の光を追いかける。

?歌詞にも数多くアイドル要素が散りばめられている。
「風が吹いている」と「多数決で安心」は、AKB48のことを示唆しているように見えるし、
(「以心伝心な予感GPS」は、強いヲタがよく言う「◯◯はどこにいても俺のことを見つけてくれるんだよね〜w」というアレだと思います!)

?一番直接的なのは「レスくれて嬉しかった」という歌詞。
「レスキュー」を「Res」の「Que(合図)」と解釈すると
「レスくれよ!」要望と、それに対するアイドルからのレスと取れる。
僕も推しからの指差しが欲しい。

Order And Progress

?「がれきの中からマシンをつくった」のあとに「想いは伝わる すばらしい装置」と来るが
これはペンライトやタオル、Tシャツに代表される「(推し色の)グッズ」のこと。
まっすぐに旅するココロが、それを身に纏わせる。

?ガチ恋臭を最も感じたのは「しんじるものだけは色褪せない」の部分。
ガチ恋の人は「◯◯だけは彼氏作ったりはしない」、「還暦迎えても推すわー」とか
よくわからないことを言っててとても険しいですよね?きっと、そのことです。

(参考)http://p.tl/70lc

?そして本題。「星がひとつ壊れる」=「他界」と解釈できる。
「違和感や痛みは 脱皮のタイミングかも」という、直接的に「他界」を匂わせる言葉や、
「昔誰かが愛を誓ったリング」という言葉。
「リング=愛で作られた人の輪」と考えると、現場コミュニティは過去のものになった。

?そして何らかの形で現場で傷を背負ったヲタは、希望の下を掘り下げる(=地下に潜る)
秋葉原TwinBoxで、神田K-Hallで、赤坂GENKIで、新しい星を見つけ、星が生まれかわり
きみやあなたや、あの子や彼女のいる場所が、新しいオアシスになるのだ。

?振付の話。最後の「星がひとつ生まれかわった」という部分で、5人がピースで満面の笑顔を浮かべて星を作る。
この星こそが「ガチ恋の一番星」である。
誰もが今の現場に留まるわけではなく、一番星を見つけ、新しい魂のチャーチに赴く。

Order And Progress

?この一番星のところの5人の笑顔、個人的にすごくぐっとくるんですよね。
僕には「ももクロから離れた人も、ずっと見守っているよ」という5人からのメッセージに見える。いつでも帰ってきていいんだよ、ディストピアにはしないよ。という優しい声。

?1月の3B祭りの時、「ここが俺らのユートピア!」と言える場所をそれぞれに作って、
ももクロから離れた友人10人くらいと連番して、偶然一緒にももクロを観たが
本当にみんないい顔をしてたのを今でも覚えている。
いつでも彼女たちは戦ってるし、いつ帰ってきてもいいよ、という声が聴こえる。